この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2016年11月30日水曜日

34回目の涙

今日は親父の命日
何処に行って、何をしてるんだか
遠い遠い あの世 とやらに行ったきり、帰って来やしない

34年前
俺の23回目の誕生日は、市立函館病院の病室で祝った

胸部外科病棟の階段を登って右側にある、付添い人の為の調理室
ガスコンロが3つ置いてある狭い調理場
俺が階段を登っていくと、病棟にはカレーライスの匂いが漂っていた

23歳にもなって、誕生日にカレーかよ?  しかも母親の・・・・
当時、本当に良くしてくれたS婦長さんに
「お父さん待ってるよ」と言われ

あ 今日は調子いいんだな と少しホッとした

親子4人で食べる、母が作ったカレーライス
それが、親父と喰った 最後のカレーライス

1週間後    往っちまった

23歳の俺は
その日から、1年1回だけ
この日だけは泣いてもいい日と決めた

親父の命日だから・・・・だけではなく

一年間のいろんな想いを
この日だけは、弱音を吐こうと決めた

誰に?    もちろん天国の親父にだ

34回目の涙
年々、弱音の数が増えてるのは何故だろう
忘れることが出来る   これが俺の特技だったのに
それさえも出来ないくらい
心に余裕が無いと言うことなのか

昨日は、道西地区協議会の会議
その後に続く意見交換会

2年前、緊張して、あんなに億劫だったこの集まりも
今では、年末の最も楽しみな集まりの一つになった

とっくに「顔の見える関係」が出来ている、このメンバーも
会う度に、新しい刺激をもらう事が出来る

解散後
皆、頑張ってるんだから 俺も頑張らなきゃ
って 素直に思える

昨年と同じ帰り道
俺の眼に映る函館駅のイルミネーションは
昨年とは違う輝きを放つ


21時56分

函館駅発

上磯駅行き









さぁ

いさりび鉄道に乗って

家に 帰ろう




着いた駅には

いつも
どんな時でも
笑顔で迎えてくれる   恐い女が待っている

「今日は、どうだった?」

「うん、 酔っ払ったよ」

「よかったね」

「・・・・・」




0 件のコメント: