この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2018年6月26日火曜日

第33回サロマ湖100kmウルトラマラソン


今回もまた
いつもとは違う100キロを体験してきました

3,310人が出場して完走者は2,420人
完走率は73・1% とあまり良い方ではない
俺の記録も12:55:41とワースト記録を更新してしまった

制限時間5分前のゴール
まぁ これはこれで感慨ひとしおってところかな()


サロマは他の100キロマラソンとは違うから・・・


最近は14時間という制限時間が多い中
サロマは13時間と言う制限を守ってくれている
それだけサロマは別格だ・・・・と思いたい





運営関係者の皆さん
お願いだから、安易にこれ以上制限時間を延ばさないでください
お願いします

今回の100キロは
初めてブルーのゼッケンで走る、喜びとプレッシャー
モチベーションと走りとの相関関係
サロマの恐ろしさと楽しさ、天国と地獄
まざまざと北海道の自然を見せ付けるサロマ湖とオホーツク海

これがサロマの100キロだ
という挑戦状を全身で受け止めてきました

過去12回の内で一番厳しかったけど
その分、一番楽しかった
もともと、
こんな悪条件で過酷な状況の中を
『何が面白くて走ってんだ、コイツら??』
と思われる中にいる自分が
大好きな人間なので・・・・(^^

前半は炎天下で、頭から氷水を被らなければ
フラフラするような中を走る楽しさ

後半は、グッと気温が下がり一転暴風雨となり
低体温症になる一歩手前を体験できた楽しさと
ダイソーのカッパがこんなに暖かいとは
改めて100円ショップの偉大さに気付いた楽しさ

そして、ワッカでの向かい風に立ち向かう顔に
目が開けられないほどの風雨がまともに当たり
それで給水を摂るという楽しさ

やっと辿り付いたサロマ湖第2湖口橋の折り返し地点では
これでもかと言うぐらいのオホーツク海の冷たい暴風の洗礼
ダイソーのカッパがパラシュート状態になって膨らみ
終いにはボタンが全部外れてしまう楽しさ

でも、辿り着いた者しか味わえない感動を
全身で受け止めることができる楽しさ

40キロから先では
リタイヤする理由と帰りの車の中での言い訳を考え
どこで脚を止めようか、どこで収容バスに乗ろうか
そんなことを考えながら走っているのに
それでも何故か止まらず走っている自分

そんな自分の頭の中身がどうなっているのか理解不能なくらい
サロマは俺を惹き付けて止まない

なぜなら
その一歩は、確実にゴールに近づいている
止まらない限り、必ずゴールは見える

それを実感できる、胸の高鳴りがあるから
サロマは走ること以外にも
仕事に向かう気構え、姿勢、基本というものも、俺に教えてくれた

そして、今回もエイドや給水での学生ボランティアには
本当に感謝しているし、最高の対応でした
沿道の応援や私設エイドのオバちゃん達
何故か演歌を歌いながら応援してくれるお爺ちゃん
見知らぬランナーにコーラを提供してくれたお姉ちゃん
係わってくれた全ての関係者に感謝しています














そして、初めての青ゼッケン
最初の頃、サロマンブルーっていうのは
100キロを余裕で完走できちゃう
そんな凄いエリート集団だと思っていました

でも自分がなってみて、そんな人たちばかりではないことを
皆に教えてあげたい

こんなヘボ親父でも10回完走したんだから
「誰だって狙えるんだぞ」 って

苦しんで苦しんで、制限時間ギリギリにやっとゴールできている
そんなダメダメなサロマンブルーがいたって良いじゃないっすか
決して、優秀なランナーでも、凄いランナーでもなく
見るからに走り体型でもなく、センスの欠片もなく
ランナーとしては劣等生なオッサン

ただ
青ゼッケンは、ゴールに近づくことを
諦めなかった回数と根性の証なんです

カメラの前では元気な笑顔

見栄と意地の笑顔です

カッパをめくって
ゼッケンナンバーを見せるの図




サロマは完走してなんぼだ!
リタイヤは根性なしと事前準備不足!!
ゴールの感激は完走した者だけが味わえる
神様からのご褒美なんだ!!!

そんなゴールへの執着心をあからさまに口にする俺を

「へぇ~そうなんだ そうなんだね・・・きっと」的な視線で

毎度、俺を斜めに見る女も,今回初めてサロマに挑戦した
いや、彼女は挑戦したわけではないのかもしれない

そもそも、その女には完走とかゴールへの執着や
根性とかモチベーションとか気構え、姿勢、基本などなど
俺の好きな単語とは無縁な人間なのかもしれない

一年掛けて準備して
17,000円も出して、遥々サロマまで来てか?
それでも完走できなかったら
普通は、泣きたいぐらい悔しいし
笑顔になんか絶対にならない
リベンジに燃えるか、打ちのめされて諦めるか・・・どちらかだ

でも、その女は違っていた

今回のサロマは、ここが私のゴール
      来年は、もう少し行ければイイナ

完走とリタイヤ、両極端な考えしかもっていなかった俺

あぁ そんなサロマの楽しみ方もあるんだなと
足掛け16年,出場13回目にして始めて知りました

もしかしたら
65キロ地点の森に棲む魔女って
お前のことなのか?

来年は一緒に走ろうか?


取りあえず二人で行けた所が
その日の
俺たちのゴールだよな♡





そろそろ引退しようと思っていたサロマに
新しい楽しみ方が一つ   増えました

最後に
これからサロマの出場を考えている方へ
14時までにワッカに入れないようなら
どんなに暑い真夏日でも,必ず一枚(100円ショップのカッパ等)
腰に巻いて入った方が無難です

北海道は陽が落ちだすと,気温の低下が早いです
俺のようなランナーは,残り20キロを
倒れそうになりながら,気持ちで走っているだけで
既にゾンビ状態だと思います
汗かいてガンガン走るという状態ではないので
急激に体温を奪われます
もし必要なければ,捨てればいいんです

過去全てにおいて,ワッカでは寒い思いをしてきました
完走率50%を切った第25回の2010年にも
日中は30度近くまで上昇し給水が間に合わない状態だった大会でさえ
ワッカは風が強く16時頃に90キロ付近を走っていた道産子の俺でも
寒さに震えました

北海道の6月は
まだ夏ではないんです
来年 また頑張りましょう

あと363日しか  ないぞ





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