この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2019年2月4日月曜日

シャッター開放!!


昼のニュースで
シャーターをエンジンカッターで切断解放し
内部進入を試みている、ある機関(消防じゃない)の活動が映像で流れた

食堂で昼食をとっていた7~8人全員が一斉に大爆笑
中堅職員たちも、そのやり方を見て笑っていた

こいつらは、知ってるから笑ってるんだろうなぁ
「おかしい」 というのは 「面白い」 じゃなくて
「いや、そこは明らかにそうじゃないべや!?」
という、ある意味表現は悪いが、見下した笑いだ

しかし、俺の脳裏には一抹の不安が・・・

笑っていた職員たちは
訓練もしてきたし実際の現場でも経験を積んできて
シャッターの開放要領や進入時の注意事項なんかは
知識も技術も身に付いていると思うが

問題はそこじゃ~ない
その技術や知識がしっかり若い職員に伝承されているか?
ということだ
果たして、ここ3~4年の隊員たちは理解しているだろうか?
自分達が隊長になったとき
隊員が動いてくれるのか?
そこを心配しなければならない

切断する前の安全管理と警戒
どこを切断し、どんな方法で開放して
解放時はどんなことに注意して
どのように進入するのかを
頭だけでも理解しているだろうか?

食事が終わり
「火災現場で、エンジンカッターでシャッターを切断する時
                                どこを切る?って若い職員に確認してみたら?」
 先輩面して一言 声をかけてから席を起ってみた

果たして、聞くかどうかは判らないけど
テレビで見て笑ってるのも良いけど
笑われる側になったら消防のレベルが疑われる

災害現場では
何のためにその活動をするのかを考えれば、大体の対処方法は見えてくる

何故このシャッターを切断する必要があるのか
何故ここから進入する必要があるのか?
シャッターの向こう側はどうなってるのか?
もし、この箇所をこんな風に切断したらどんなことが起きるんだろうか?
上か?  下か?  横か? 

シャッター一枚で消火も救助も、その成否が分かれるときがある

隊長の
「シャッター切断して、ここから進入するぞ!!  準備しろ」

この一声で、どれだけの隊員が 
隊長の意図を汲み取って動くことが出来るか

消防にとって
これは永遠のテーマなんだなぁ

たかがシャッター
されどシャッター
って
おっしゃった~    ってが


結局、言いたかったのは    そこかい・・・・






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