これは、次の車検のために備忘録として書き留めておく
相手は
国土交通省北海道運輸局函館運輸支局
相手にとって不足はない!
いやいや、どう見ても俺が力不足だし
知識が乏しい。
でも、某ディーラーが言ってることが本当なのか確かめたい
この耳で、自分の目で検査の実態を見極めたい
それで、不適合なら納得するし、食い下がれるところまで食い下がって
諦めの悪いところをフルに曝け出してやるさ。
でも、法律は法律だ。 法律は絶対だ。
ここがこうで、この条項に適合しないので不合格です。
納得したら諦めて全部ばらす。
そう決めて、心に誓った。
事前にネットで予約できたのは予定通り午前の1番
継続検査申請書やいろんな書類があることはネットで調べて判ったいたものの
すんなり記入できるとは思っていない。
陸運には、開場とともに一番乗り
したはいいものの、窓口があり女性の係員が待ち構えている
どうしていいか解らずオロオロ
思い切って
「すいません初めてなんすけど最初に何したらいいっすか?」
ディーラーや認定工場なんかのベテランのオッサンたちが手際よく書類を提出して着々と仕事がすすでいる。
そん中で、ド素人が無謀にもユーザー車検を、それだけでなく構造変更までしちゃおうとしてるんだから呆れる。
奥の方から、30歳くらいの係員が出てきて
「初めてなんですね、車検証のQRコードをここにかざすと申請書が出てきますので
それをもって隣の建物の陸運協会に行ってください」
おっ? 意外に優しく教えてくれたぞ お兄ちゃんありがとう 助かったよ
しかも、出てきた申請書には既に必要事項が記入されていて
自分で書くところは何もなかった。
さすが、今の時代こうじゃなくちゃな 陸運も進化してるなぁ
陸運協会では、「構造変更の検査に来ました」と言えばいいですよ
と、さっきの優しいお兄ちゃんに教えてもらったので
車検証と自賠責証書を提出して検査手数料2,500円を払い、自賠責と重量税は審査が通ってからということだった。・・・そりゃそうだよな通らないかもしれないんだから(笑)
陸運協会を出るときに、窓口のオバちゃんが「先に1コースに入って、それから3コースに入ってください」と教えてくれたので
よーーーーっし これからが勝負だ
陸運についたのは一番早かったのに、既に1コースには10台ぐらい審査待ちの車がズラリ
あぁオロオロしてる内に追い越されたか~~
まぁいいさ、順番なんか関係ないし、それに前の車両のやってることジックリ見ることができるのは逆にラッキーなことだ
ユーザー車検には、運転席の前に「誘導」という赤い文字のプレートを置くことになっていて、検査員が「こいつ、ド素人だな」と一瞬で解るようになっている(笑)
でも、これはド素人にとっては、凄くありがたいことでもある。
ネットの情報によると
検査員に申請書を渡すときは、笑顔で大きな声で愛想よく「初めてで何もわからないのでよろしくお願いしま~~す」と言え、と書いてたので、間を置かずに直ぐ言うぞと思いながら、書類を渡すと
「あ~初めてね 指示しますので言うとおりにやってください」
先に言われてしまった・・・・・・「誘導」の効力は凄まじい
検査の方も、予想に反して凄く優しく誘導してくれる。
「はい、車体番号確認しますからボンネット開けてください。 はい前照灯 上向き、ウィンカー右左、ハザード、ワイパーとウォッシャー、 クラクション鳴らして」
カンカンカン テストハンマーでホイールナットの点検、後ろに回り
「はいテールランプ点けてウィンカー右左、ハザード、ブレーキ踏んで バックランプ、テールのフォグつけて」
と事務的かつ手際よく進んでいく
いつも点けてるウィンカーやライト類のスイッチなのに、なんだかドキドキしてしまう
おまけに「あれっ? テールのフォグってどこだっけ・・・・」という独り言に、即座に反応してくれた検査員が「あ~ここのスイッチですね」
緊張してる自分が情けない
でも
凄い優しいじゃん 鬼のような検査員が怖い顔して待ってるのかと思ったら
凄い優しいじゃん これならすんなり車検通りそうだぞ と淡い期待が・・・・
前照灯の検査
排ガスの検査と騒音検査
サイドブレーキの検査
40km/hの検査
サイドスリップの検査と順調に進み
最後に下回り
これが通ればとりあえず車検は通過だな
とほくそ笑んだその時
「すいません ちょっと車から降りて、ピットの下まで降りてきてください」
前の車両は、すんなり通過して外に出て行ったのに、なんで俺だけ????
「このマフラー社外品ですよね? 騒音基準クリアしてるプレートがないんですけど、これだと通りませんけどどうします?」
どうします?って言われてもなぁ
でもちょっとだけダメもとで食い下がってみた
「さっき騒音の検査して基準内って言ってましたけど?・・・」
「あ~ あれは停車時の騒音であって、今言ってるのは走行時の騒音基準のことです」
「そうなんですか、走ってる時のねぇぇぇ・・・・」
「どうしますか?」
「わかりました 純正に取り換えてきますけど、ちなみにその走行時の騒音検査ってどこに行けばやってもらえますか? できることならこのマフラーで通したいんですけど」
「あ~函館じゃやってるとこないけど、おそらく北海道には無いと思いますよ、本来なら購入時に適合証明やプレートが付いてるんですけどね」
「実はこれ、タウンエースのじゃなくて違う車のを改造してもらって付けたんです」
「あぁそうなんですね・・・その車専用じゃないと、たとえプレートがあってもダメですね」
ノックアウト ぐうの音も出ない とはこのことだ。
最後に不適合の審査証を受け取った時に更なる仕打ちが待っていた・・・・
「サイドスリップ基準外ですねぇ 通過するときにハンドル動かしましたか?」
「もしかしたら動かしたかもしれません」
「そうですか、初めての方によくあることなんです、後でもう一度受け直してください。」
と言われたので、サイドスリップは大丈夫だな、とその時は軽く受け流していた。
よし! マフラーさえ取り換えれば、車検の審査は終了だ!!!
急いでゆっくり家に帰り、即効でマフラーを取り換えて1時間後再び陸運へ
その日の審査は、再検査を1回だけ受けることができるらしく
2回目の審査は、不適合のところだけ受ければいいとのこと
よし、ここさえ通過すれば、午前中に構造変更審査までいけるぞ
ワクワク ドキドキ
1回目の検査員とは違う、若い検査員がやってきたので、今度こそ愛想よく笑顔で大きな声で
「1回目でサイドスリップの時ハンドル動かしちゃってみたいで、もう一回やり直しです。それとマフラー純正に取り換えてきましたぁ(笑顔)」
若い検査員 無反応で
「はい じゃラインに入って」
「あ は はい」
「・・・・・・・・・・・・・」
今度こそ、ハンドルは真っすぐだ 絶対大丈夫だ
次は構造変更審査 大きな山を動かして見せるぜ!!
若い検査員
「やっぱり基準外ですね これリフトアップしてますよね」
「はい、4センチぐらい上げてますけど」
「リフトアップすると、ほとんどがアライメント狂ってて調整しなきゃダメなんですよ」
ガァァァァーーーーン
思い当たる節がいっぱいあり過ぎる・・・・
リフトアップキットで上げただけで、アライメント調整してなかった・・・・・(撃沈)
ということで、この日の2回目の審査にも通らず不適合
あぁ 不適合 の三文字が空しい トホホ
結局、今日実施した内容の自動車検査票を渡された。
これは、もう無効ということだ。
次に来たときは、また最初からやり直しということになるそうだ
マフラーのとこに「性能不明」と書いてるのも今となっては更に空しい
ちょっとだけ気を取り直して
もしかしたら、午後からどこかでアライメント調整してもらえれば間に合うかもしれない
片っ端から、電話しまくるが当日予約は無理
一番早いのが4日後 タイヤ館 でやってもらうことができた
それまで待ち遠しく、長く暗いトンネルの中でもがき苦しむしかないのか・・・
焦るな 自業自得のところがあるし誰のせいでもない
時が来るまで、じっくり待て
作戦練り直しだ
陸運の怖いイメージは無くなった
ちゃんと聞けばちゃんと教えてくれる
同じ車好きの仲間だ、違反しないで安全に楽しくカーライフを送ってくれってことだよな
待つしかない
待つしか