職場を去ってなお
心配なことが、ひとつだけあった。
自信を持って、責任を持って送り出した一人の職員
THE FIREMAN
2年間の北海道消防学校への派遣教官としての任務を終え
今日、戻ってきました。
「ただいま、無事に帰りました!!」
と、静かな市役所の事務室に響いた、その先に直立不動で起っていたのは
いつもの真っ黒い顔の、あの漢だ。
重責から解放されたその顔には、やり切った者だけが見せる
何とも言えない充実感と自信に溢れて、輝いている瞳がそこにはあった。
その顔を見て、俺の消防長としての最後の仕事が、今終わった
と、ホッとした気持ちと、ずっと気になっていた気持ちから解放された
という想いで、その場に倒れそうになった(笑)
お疲れ様でした
後半の1年間は、コロナで大変な年だったけど
他の派遣教官が経験してないことを、経験し
その渦中のど真ん中での教育指導というのは
これからの彼の消防人生、後輩、部下との接し方
逆境や波風に立ち向かう為のエネルギーになることは間違いない。
身に付けた宝物は、研いてこそ輝く
これからの我が街の消防を
彼のような原石に託すことができることに
俺の肩の荷が、今日、やっと降りました。
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