この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2021年3月26日金曜日

肩の荷

 職場を去ってなお

心配なことが、ひとつだけあった。

自信を持って、責任を持って送り出した一人の職員

THE FIREMAN

2年間の北海道消防学校への派遣教官としての任務を終え

今日、戻ってきました。


「ただいま、無事に帰りました!!」

と、静かな市役所の事務室に響いた、その先に直立不動で起っていたのは

いつもの真っ黒い顔の、あの漢だ。

重責から解放されたその顔には、やり切った者だけが見せる

何とも言えない充実感と自信に溢れて、輝いている瞳がそこにはあった。


その顔を見て、俺の消防長としての最後の仕事が、今終わった

と、ホッとした気持ちと、ずっと気になっていた気持ちから解放された

という想いで、その場に倒れそうになった(笑)


お疲れ様でした


後半の1年間は、コロナで大変な年だったけど

他の派遣教官が経験してないことを、経験し

その渦中のど真ん中での教育指導というのは

これからの彼の消防人生、後輩、部下との接し方

逆境や波風に立ち向かう為のエネルギーになることは間違いない。


身に付けた宝物は、研いてこそ輝く


これからの我が街の消防を

彼のような原石に託すことができることに

俺の肩の荷が、今日、やっと降りました。





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