いったいいつまで走り続けるのか
何回完走すれば区切りを付けられるのか
自分でも解らない
走れなくなるまで?
完走できなくなるまで?
でも、完走しないでサロマに終止符を打つことは
おそらく自分にはできない
そんな複雑な心境に整理がつかないまま出場した
第34回サロマ湖100kmウルトラマラソン
俺にとっては17年14回目の出場
過去2回途中リタイヤ
12回完走
3回は仕事の都合が付かず不参加
思い返せば
43歳でダイエットの神様が降りてきてから今日まで
ず~~~~~~~~~~~っと走り続けてきた
三好神社までの往復3キロを30分もかけて
走っていたあの頃
もっと長く走りたい
速くなくても長く走っていれば
体脂肪を落として、身体は絞れる
でも、3キロが精一杯だった・・・・・(>_<)
目標は長距離ランニング・・・時間が許す限り走り続けたい
目的はダイエット・・・体重75キロ(15キロの減量)
人間は何かを継続する為に、目標が必要だ
しかし、直ぐに達成できるようじゃ ダメだ
今の自分には無理でも、将来の自分の可能性に望みを託し
比類なき達成感を味わえるものでなければ
目的を失い、目標を変えてしまうかもしれない
そんな3キロ走るのがやっとの肥満体形の俺が考えていた
とんでもない目標にぴったしカンカンだったのが
サロマ湖を周る100キロのマラソンだった
100キロ・・・・10キロを10回かぁ・・・・・なんか行けそうだな
13時間・・・・・けっこう余裕かも
ペース・・・・・1キロを7分30秒で走れば完走できんじゃん
あのときの俺は
軽率なアホだった
熟慮の末に導き出したアホな結論ではなく
何も考えていない軽率なアホだからこそ
チャレンジできたのかもしれない
3キロ走るのがやっとなのに、100キロ走れそうな根拠の無い予感
しかも、ゴールしている自分を想像しただけで
ワクワクして鳥肌が起った
普通ならハーフの大会に出てフルマラソンに挑戦し
という段階を踏むのが正常な大人の考え方だと思うし
先ずやらなければならないことは
膝を壊さないように体重を落とすことからだろう
しかし、正常な大人に育たなかった俺の頭の中は
行ったことも見たこともない常呂町のゴールゲートを
両手を広げて満面の笑みで走りきった自分しか描けない
そんなバイアスがかかっていた
でも、そのお陰で 続けてこられたのも事実
時を経て、17年の間に俺も少しは変わった
軽率なアホから熟慮するアホになった
オッカちゃんの夕食献立の協力もあり
ダイエットにも成功し、リバウンドしない身体も手に入れた
目標をクリアし、目的は達成した
そして、その後も
目標は依然として長く走ることだったけれど
8年前から目的を変えた
変えたと言うよりは、変わっていった
今の俺が長く走り、サロマに出場し続けるのは
仕事の立場が変わって責任というプレッシャーに
押しつぶされそうな、そんな弱い自分の心を変えるため
耐えられる証が欲しかったからだ
ランナーとしては恵まれていない体形の俺が
13時間もかけて100キロを走る
こんな苦しいことって、この先職場であるだろうか?
諦めれば、直ぐに収容バスに乗って楽になれるのに
ぶっ倒れそうになりながらも、とりあえず次の関門を目指す
そんな忍耐力が必要なことって、この先職場であるだろうか?
例えあったとしても、100キロを走りきることで
その全てに対処できそうな気がする
その裏づけがサロマの完走だ
でも、その裏付けの有効期限は一年しか持たない
俺って直ぐに折れるし挫ける奴なので
「裏付け」は直ぐに使い切ってしまう(+_+)
だから毎年更新が必要なんだ
サロマの完走証は
苦しいことや辛いことがあっても耐えられる証
100キロを完走するという目標は8年前
消防の幹部としての仕事を全うするため
消防の幹部としての仕事を全うするため
という目的に変わった
だからといって
職責を全うできているのかと問われれば
相変わらず俺は 熟慮するアホ のままだ
そのアホも今年度で
その職責の重さと量から少しだけ解放される
そうだな・・定年と同時にサロマを引退しよう
12時間48分41秒走りながら考えて出した結論は
今回悔いの無い走りが出来た強靭な身体に生んでくれた両親に感謝し
毎年、快く俺を送り出してくれたオッカちゃんに感謝し
仕事と趣味の両立を教えてくれた職場に感謝し
そして、途中から一緒にサロマンブルー行きの船に乗ってくれた
七飯消防のTに感謝しながら走った100キロ
そんないろいろな感謝の想いを
このサロマンブルー足形プレートに刻みこんで
北見市常呂町スポーツセンターに置いてきた
息子よ 娘よ 俺が死んだら
一度ぐらいは、このプレートを見に行ってくれ
間違いなくお前たちの父親が
サロマを走り抜けた証がここにある
北見市常呂町スポーツセンターに置いてきた
息子よ 娘よ 俺が死んだら
一度ぐらいは、このプレートを見に行ってくれ
間違いなくお前たちの父親が
サロマを走り抜けた証がここにある
「サロマありがとう」 とか
「全てに感謝」 とか
「諦めたらそこで試合終了ですよ」 とか
「一歩ずつ前進」 とか
他の先輩サロマンブルー達のように
もっと気の利いたコメントにすればヨカッタァ(^^ゞ
だって俺のサロマは
毎回 関門との勝負だったんだもん・・・苦しかったんだもん(涙)
そんなわけで
俺の定年、Tのサロマンブルー達成、今回の完走
いろんな好条件が、俺にサロマ引退を決めさせてくれました
最後の完走メダル
ボンちゃんの首に掛けてやろうと思ったら
全面拒否された(^_^;)
サロマ湖100kmウルトラマラソン
17年間 ありがとうございました
次のステップに進む
踏み台とさせていただきます
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