この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2026年1月2日金曜日

春になれば溶ける

現役時代の話だけど

防火水槽や消火栓の除雪に出向するとなると

決まってこの言葉を口にする先輩・上司がいた。

「春になれば溶けるべや」

冗談なのか本気なのか、俺はその言葉が大嫌いだった。

この人たち本当に消防職員なのか? それともアホなのか?

消火栓って消防の命だろ

雪で隠れた吐水口を掘り起こして水を出すまでにどれだけのタイムロスがあると思ってるんだ?

目の前に、炎と熱と煙に苦しんでいる要救助者がいるっていうのに

消火栓の雪を掘ってる場合ではないだろ

消防にとって火災は敵であって、敵を倒すための唯一無二の武器が 水 だ

筒先から出る水があれば、自分の身の安全を確保しながら要救助者を救出できる

逆に言うと、消防は水がなければ何もできない

消防署や消防車には 消防章 というものを必ず掲げている

日本全国、若干のデザインの違いはあれど

消防章には、水管、管そう及び水柱が描かれている

※東京消防庁は告示で消防章の製図や構図そして、その意義を定めている。

東京消防庁消防章 

【抜粋】

三 意義

  消防章は、消防の象徴であって、次の意味を有する。

1.雪の結晶は、水、団結及び純潔の意味をもち職員の性情を表す。

2.水管、管そう及び水柱は、消防の究極の目的である火災にとどめを刺す武器であって、消防の任務を完遂する機械と水を表す。

3.日章は、消防の在り方を表す。すなわち日輪は、火であるとともに万物を保護し育成する太陽であるところから、消防もその対象は、火でありまた都民の太陽であることを意味する。


水管とは、ホースを表し

管そうは、筒先担当員の武器そのものであり、「死んでも離すな!」と初任教育でミッチリと叩き込まれる

そして水柱とは、冷却と窒息により火を消す、まさに消防の命の水そのものである

その水の源である消火栓が雪で隠れているのを見ると

その地域の消防活動のレベルが見える気がする


俺は、退職した今でも時間がある限りは

家の近くにある水利の除雪はやろうと思っている

それは、隊員たちの除雪のキツさ、厳しさを知っているからだ

当時は、1基でも除雪してくれている消火栓を見ると、本当に嬉しかったし有難かった

現役時代はこんな感じ

  ↓

当時の除雪作業の様子


懐かしいなぁ 若い時はキツかったけど、管理職になるとこんな感じだったんだな(笑)


今朝は、昨日からの降雪で消火栓はスッポリ雪に隠れていた

天気もいいし時間もタップリあったので、キッチリ角を付けて除雪してやったぞ



これは「水利の大切さを忘れるなよ!」という

老いぼれ先輩消防士からのメッセージだ




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