この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2013年2月3日日曜日

地震だぁ


緊急地震速報が入った

オッカちゃんとバアチャンを起こして 居間に呼び寄せた
長男は友達と外出中

もし避難してたら
どこか家族が会える場所を事前に話し合ってて下さい
って 防災講習なんかで指導してるくせに
自分の家族は話してなかった・・・・・

2分くらい 気持ち悪いユックリとした横揺れが続いて
その後 大きいのが来ると思ってたけど
これで済んで 本当によかった

津波の心配もない、ということで召集はない

3.11以来
俺たちの消防でも参集基準を見直した

地域震度4で参集準備
市町村震度で組合管内に震度4があったら 即参集だ

今回は渡島地方東部は震度4
組合管内は 震度3と2だった

沿岸にある消防署
しかも、消防署と出張所 そして二つの分遣所は
津波避難地区に指定されている

大丈夫なのは分署だけ

でもその分署は
非番職員が集まったり
署や出張所の車両が退避集結した時に
消防署としての機能を果たす設備はない


本署の指令室は海から20mしか離れていない
海抜3mの場所
しかも一階だ

119番回線の迂回もNTT頼みで
無人の電話交換局は避難指定地区内にある

ということは NTTの職員が
わざわざ避難地区に来て回線を切り替えるわけがない
そもそも、無人交換局に本局から車で来て
渋滞に巻き込まれ、津波到達時刻までには間に合わない

もっと言うなら
交換局が津波にのみ込まれたら
回線切り替えもなにもあったもんじゃない

俺たちの参集方法も考えなければならない

これが一番厄介だ

今の参集基準は所属署所となっている
これを、修正しなければならない

当務者は 避難広報と避難誘導に出動し
消防署は空っぽになる
兼務する車両は車庫に残ったままだ

津波到達時間までに参集を完了し
消防署の車両を分署まで退避させなければならない

所属に関係なく
署の近くに居住している職員が署に参集し
取りあえず 救助車と高所放水車、化学車を
退避させなければならない
救急隊は真っ先に分署へ直行させる

この参集基準と
震災時対応のマニュアルを
防災計画とリンクさせながら
4月までに完成させなければならない

3.11からまもなく2年が経過するって言うのに
対応が遅いな
熟慮もいいけど即行性も重要だ

津波に立ち向かう事は出来ない

俺たちは
どうにかして消防力を津波から守って
その後に消防活動を展開することで
一人でも多くの市民を 助ける 支援する

これが任務だ

「住民を置き去りにして逃げるのか」

そうではない
ただ、黙って消防署で待機してて津波と戦う?
勝てるわけがない 無意味だ

意味のある行動をしなければならない

「消防が真っ先に退避した」という苦情が来るのは必至だけれど

その後に組織として部隊として消防活動をすることの方が
一人でも多くの命を守ることが出来ると信じている

退避ルールを確立し
津波到達時刻のギリギリまで活動し
そして、最後に決断するのは 津波が来る前に
消防隊も退避する

これを徹底させることが
今後の最重要課題だ





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