この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2018年7月27日金曜日

2018 消防 そして夏


いやぁ 暑くて 暑くて
家に帰ってもPCの前に座ることが無いもんだから
ブログも更新しないし
楽天への入金も遅れてしまって・・・・(>_<)
最悪のFriday

おまけに日曜日にかけて天候は崩れそうな気配で
カヤックに乗れそうもないし

やっと来た休日もこれじゃ
遊べねぇじゃねぇか  リフレッシュできねぇじゃねぇか

・・・・・と言うわけでもない

俺は、どんな天気でも、どんな状況でも、いかなる環境下でも
それを受け止めて楽しんでしまう、と言う特技を持っている
それに気が付いたのも、サロマのお陰だ
苦しさを楽しむ・・・変態だ(笑)

やっと来た休日と言うのも
先週末は出張で江別と札幌に行ってきた

20日の金曜日、北海道消防学校では
年に一度の消防団の全道大会
「平成30年度北海道消防操法訓練大会」が開催された
消防団員の消防技術を練磨し、安全・迅速・確実な連携行動と
強固なる消防精神向上のため毎年実施している


今年はポンプ車操法の部
優勝隊は全国大会へと駒を進める






出場団13団の中から、見事優勝の栄冠を勝ち取ったのは
オホーツク地方支部代表の美幌消防団です

おめでとうございます
もう、会場に入って美幌のテントに張られていた横断幕を見た時点で
美幌消防団の 力 の入り様が一目で解りました

いやぁ~
もっと大きな写真撮っておくべきだったなぁ

これじゃ 解んないな




来年、小型ポンプの部に出場する
七飯消防団の団長も、これを見て
「よし! 俺んとこも これぐらいやらなきゃダメだ!!」

、「そうですよね 一緒に町長のとこに行って要求しましょう」
と調子こいて言ってしまった・・・あぁ

美幌消防団、北海道代表として
1019日に富山県で開催される全国消防操法訓練大会で
北海道の凄さを、全国にガッツリ見せ付けてきてください

最近は、消防団の報酬や手当ての関係で
様々なニュースが飛び交っているけど
地元の為、我が街のために本業の傍ら
消防団活動にご尽力いただいている多くの消防団員の為にも
お金の使い方、使い道については常備、非常備に関係なく
透明性のある適切な会計処理と適正な管理運営を
していかなければならないと、改めて認識し直しています

そして、翌日土曜日は
「第47回全道消防救助技術訓練指導会」です
昨日は北海道消防学校の訓練場でしたが
今日は場所を変えて、札幌市消防学校の訓練場です

会場が2箇所に分散できるので
金土と続けての開催が可能になっている

お陰で、俺たちの出張も1回で済む






土曜日開催だと大勢の市民、町民、道民の方々や
隊員の家族も見学や応援に来てくれるので
出場する隊員のモチベーションも必然的に上昇する

たまに、高揚し過ぎて やらかしてしまう時もあるけど

・・・・・昨年の南渡島の 引揚救助のように・・・・・あぁ(>_<)

今年もいろんなドラマがありました
隊員たちにとっては、この日の為に一年間
休日返上で取り組んできたし
執務との両立に苦労しながらも
同僚の理解と協力を得ながら頑張ってきた

一瞬にかける その技は
今までの訓練成果を表現する一つの手段ではあるけれど
この日この時の結果が、隊員たちの評価の全てではない
蓄積される経験と技術と知識は
必ず、災害現場で発揮されることを信じている

俺たちの災害活動は、運に任せるようなことがあってはならない
当然だけど、重ねてきた訓練に裏付けされる
自信と信頼と仲間との絆によって確実に実行すること
それが出来るからこそ、俺たち消防の存在価値がある

また、一年かけて いろんな経験を積んでくれ 若者!!

ということで
次の週は、若者ではなく  年寄りの集まりです
「平成30年度全国消防長会北海道支部の総務委員会」

今年は洞爺湖温泉町での開催で
毎年、洞爺湖マラソンで宿泊しているホテルが会場でした
勝手知ったる、そのホテルや場所も
仕事となると、周りの景色や建物内までもが違って見えます
それだけ緊張します

4年前、総務分野が未経験で苦手な俺が総務委員だと知った時
「どうすべ!!??」と思ったもんだけど
なんとか周りに助けられながら、任務を遂行してきました

冷房が効いている会議場で、一人、変な汗をかきながらの
悪戦苦闘が終わり
緊張が一気に解ける 懇親会へと突入

今年度で退職される先輩方もいて
今までお世話になったお礼や、今後のことに話題は集中していましたが
他の消防本部の実情を知ることが出来るのも
懇親会でのブッチャケ話があるからです

俺の中では 懇親会までがミッションだと
毎回、そう思いながら杯を交わしています

でも二次会は、そうも行かなくて
酒の弱い俺は、酔っ払うのも他人より迅速確実で
寝てるか騒いでるかの両極端・・・・・と良く言われる
静かにしている時は、緊張している証拠です
グラスの中身も アルコール0%の 水ロック です

洞爺湖温泉で一番のラウンジなんだ!!
と豪語する西胆振の長老がおすすめの店だけあって
平日だと言うのに、店内は満席
しかも、観光地なのに地元の人が多いという盛況ぶり

洞爺湖ロングラン花火大会を見るために
俺たち一行は、全員が一度店を出て湖畔まで移動
そんなワガママも笑顔で許してくれるママの胸の大きさに
いやいや 間違った  器の大きさに感謝感激でした

酔っ払いながら花火を楽しむ
消防の長老たち

この中の何人かは来年には、いない





背中を追いかけた人たちがいなくなるのは寂しいけれど
俺もいつかは、背中で語れる男になりたいもんだな、と
花火の爆音に掻き消されるように、小さな独り言を口にしていました

もう、残された時間はあまり無いけれど
一度だけ咲いて見事に散っていく打ち上げ花火のような人生は
俺は、したくない

自分の散り際は、自分で決めたいし
その為にも、過去は振り向かず、将来を見過ぎず
今、自分が起っている足元をきちんと固めて
次へバトンタッチする準備を進めていかなければならない

それが、これからの俺の責任と使命だと、しみじみ考えながら
花火を見ていました

夏の花火って、なんだか
自分を改めて見つめるのに、とっても良いツールだと思う

その証拠に、このオッサン達も、黙って静かに
眺めていました



      さよなら  2018年     



って
始まったばかりだべや!!   オイッ!!!



2018年7月13日金曜日

救出活動


タイ北部の洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年
13人が全員無事に救出された

凄い救出劇だった

えっ 劇?

何気に使ってるけど
救助隊の必死の活動を劇に例えられたんじゃ
たまったもんじゃないぞ
シナリオなんか無いんだから・・・
とか思ってたりして
無知な俺は、一人で憤慨してたりしてたんだけど

どうやら そういう意味ではないらしい・・・(^^

世間の人が注目していて
まさかと言うような、あっと驚く出来事で
まるで、劇を見ているように緊張や感動を
おぼえる事象・・・だそうです

まぁ それはそれとして
良くこんな短時間で救出できたと思う

体力が衰えている少年たちに
体験したことも無い潜水具を装着して
殆ど視界が効かない真っ暗で濁っている雨水の中を
狭いところはタンクを外して通り抜け
ダイバーと繫がって泳いで来た

ナニィ~!!!!??
マジか?

水難救助隊OBの俺としては
たとえ考え付いたとしても、自分はおろか
「この救助方法で行くぞ」 と決断して
隊員に命令できるだろうか

日頃、職員には訓練したことの無い活動を
災害現場で試すようなことは、絶対にしてはならない
迅速な救助活動ではなく
安全で確実な救助活動をすることで
それが結果として迅速な救出に結び付くんだ
「迅速を焦るな!!」
と、常々言ってきた

もし、俺がこの事案の現場最高指揮者だったとしたら
おそらく
ポンプでの排水を継続しながら
同時進行で別の進入口を掘ることを
選択すると思う

日本の土木技術の粋を集め
雨水の浸入を防ぎ
最大級の排水ポンプで・・・・

でも、それが本当に最善かどうかは判らない
時間の経過と共に、連日の集中豪雨で
ポンプの能力以上の勢いで
洞窟が水没してしまう危険も考えられる

救助活動には危険が伴うことは
消防職員になってから覚悟は出来ている

でも、要救助者が今いる状態よりも
更に危険な状況下に置かれることは
絶対に避けなければならない

今回、タイの救出に係わった軍の関係者は
今の状況よりは安全で、確実に救出できると言う
裏付けがあったからこそ決断し
救出に踏み切ったんだと思います

本当に感服します
同じ潜水での救助活動に携わった端くれとしては
到底、出来ないであろう
勇気ある決断と、高い技術と豊富な経験に裏付けされた
素晴らしい救出劇に敬服いたします

そして、西日本の集中豪雨
犠牲者が200名を超え
安否不明な方々や
避難をされた方々が7000人もいる

亡くなられた方々のご冥福と
被災地の一日も早い復旧・復興を心より祈念しております

繰り返される自然災害
自然の猛威に太刀打ちできないのなら
せめて、被害を軽減することが最優先だし
それは、災害が発生してからすることではなく
災害のない平常時にこそやっておかなければならない
行政と住民とのタイアップだ

そして今回
テレビや新聞で、消防隊の活動が報道される度に
思うことがある

水害の活動に、防火衣を着る必要がありますか?
防火衣を着たまま、水に流された事がありますか?
編上げ靴を履いて、泳いだことがありますか?

自分の身の安全を自分で確保してこその
救助活動ですよ

救命胴衣 雨合羽 編み上げ靴ではなく、流された時に直ぐに脱げる長靴

今一度
自分の装備に疑問を投げかけてみませんか?

目の前にいる
        救助を待っている人を
                                 守るために