この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2020年3月30日月曜日

あと1日

想えば、長い消防人生だ
東京で5年
北斗で32年
本部で5年

42年の消防職員としての任務

若い頃は 消防という仕事に 夢中だった
管理職になってからは  全力で
そして最後の5年は 必死だった

心残りもあるし 悔いもある
でも、自分の職業に最後まで誇りを持てた

生まれ変わっても
もう一度 消防士を目指す

今度は、もっと巧く渡って行けるかも・・・・

いや
おそらく、不器用なまま同じ道を進んでしまうだろうか

それでも
選ぶ職業は、絶対に

消防士だ

明日が最後の一日
階級章を  外します




2020年3月29日日曜日

北斗消防水難救助隊

南西沖地震を機に発足した  水難救助隊
隊と言っても 隊員は二人
隊長は、潜水士ではない

今思えば、無謀だった
安全管理をしようにも
俺たち二人が潜ってしまえば
陸上でどんなことが行われているか
判らない

半月状検索のロープを引かれ
浮上させられたこともあったし
鵜飼いのように、隊長の持つロープに
引きずられたこともあった

それでも一つ一つ函館から、石狩から
そして最後はやっぱり海保の救難隊員から
技術と知識と安全管理を教わりながら
コツコツ積み上げてきた水難救助の技術

そんな仲間が、後輩が 送別会を開いてくれました
新型コロナがまだ、今のように深刻ではなかった2月の上旬
3月は、いろんな会議や出張や宴会があるだろうと
俺のスケジュールを考慮してくれて集まってくれた
かつての仲間

考えてみれば、もうみんな消防司令補で
もう一端の 隊長だ

想定外の 花 まで貰っちゃって
どう喜びを表現していいのか 戸惑う 俺
(半泣き状態)

お互いの存在自体が命綱
バディブリーヂングを経験したことがなければ
こんな強い絆は生まれないのかも





皆もそろそろ引退の年齢だけど
北斗消防の水難救助隊をここまで育ててくれて
本当にありがとう
水難救助隊の一員だったこと、関わってこれたことを
誇りに思っています

そして宴は後半に入り
更にサプライズが
まさかこんなものまで用意してくれていたなんて
ジャ~~~~~ン

退職よ~し!  とか書いてるし(^-^)

「その時 どう動く」 
消防人として常に胸に刻んできた
言葉ではあったけど

この時は、流石にビックリし過ぎて
まったく動けなかった(>_<)



こんなの貰っちゃったら
俺、一生お前たちのこと忘れらんねべや

なんも恩返しできないけど
とにかく、これからも事故無く、安全に
引退の日が来るまで頑張ってください

結局、その後の新型コロナウィルスのせいで
俺の送別会は、この一回きりで終了

もともと、ある事情から送別会は自粛と決めていたけど
水難救助隊は送別会ではなくて、「ただ昔のように一緒に呑みたいだけ」
って言ってくれたので参加しました

最高の仲間に囲まれて 俺って幸せな奴です

あと2日 かぁ

どんな気持ちで消防を去るんだろう
最後に挨拶してくださいって署長から頼まれてるけど
敢えて、何を言うか考えないようにしている

今までは、立場、責任、他への影響
いろんなことを気にしながら言葉を選んできた

最後ばかりは、その時の感情を素直に
ストレートに言葉にしたいと思う



感謝しかない








2020年3月12日木曜日

いい話じゃないか

港町ふ頭に停泊しているのを何度か見たことがある
ダイヤモンドプリンセスという船名がついたその船は
とにかく大きくて、高くて
一夜にしてそこにビルが建ったような錯覚を起こすほど
圧倒的に煌びやかで、誇らしげな、とにかく凄い船だった

そのクルーズ船が、今回の新型コロナウィルスのせいで
違う意味で注目を浴びてしまった

そんな中
函館市内の港湾関係者が、クルーへの尊敬と感謝の気持ちを込めて
贈り物をしたという話
マスクや消毒液を転売して金儲けしている
そんな輩もいる日本ではあるけれど
こんな純粋に気持ちを形に表してくれた日本人が
自分の街にもいることが、とても嬉しい
久しぶりに感動したので、載せました
        
Dプリンセス乗員に函館の菓子贈る 港湾関係者ら

海の男 海の女 
愛情が深いなぁ




2020年3月9日月曜日

グレートトラバース


ひと気のない、ヒッソリとした冬の森林
一面の真っ白な 雪  雪  雪
ここには新型コロナも入り込めない
大自然の木々や虫たちが春を待っている息吹がある

土曜日と日曜日
本来なら京都一周トレイルに行って
京都の山々を縦走するはずだった俺たち二人
こんな状況で、旅行は中止

予め休暇を取っていたオッかちゃんも身体を持て余し
多種多様なストレスが溜まり
その鬱憤の矛先は必然的に・・・・・俺に向けられる

俺だってストレスがないわけじゃない
他の人よりは、発散する術を持っているし
そういう意味では、溜まってる量は少ないかもしれないが  
ゼロではない

じゃ~どうする?
暇もあり、ある程度の体力もある
無いのは 金だけ
こんな時、俺たちがやることは
いつも通り・・・一つだ

二人が共通する娯楽
しかも、人混みを避けて、マスクも必要ない
うつされたり、うつしたりというリスクも
極端に少ないであろう場所に行くしかない

それは
山 
   山を登ろう!!

田中陽希とは比較にはならないけれど
残雪の登山道を歩き、ピークを目指し
俺たちのグレートトラバースを決行しよう!!    オォォォ~

森林はマイナスイオンの宝庫だ
そこでの深呼吸は、疲労回復やリラックス効果が期待できる
と言われているマイナスイオンがタップリある

しかし、俺には、  俺だけには   その効果はない・・・

オッかちゃんの分の荷物まで入っている
大型のリュックを背負う疲労
無茶ぶりを遺憾なく発揮するオッかちゃんのせいで
リラックスどころか、安全を確保するために緊張の連続

そんな状態での雪山行
ストレスが増えるわけではないが
かと言って、減りもしないっていう   プラマイ・・・ゼロ(*’ω’*)

というわけで
1日目は、赤川林道と寅沢林道
2日目は、道南の秀峰 駒ケ岳
縦走したわけではないけれど
二日連続の登山は、俺たちにとっては
まさに グレートトラバースだ


相変わらず
軽い荷物を背負い
俺を置いて先に行く癖は

何歳になっても変わらない






今年初めて配備したスノーシュー

秀岳荘お勧めの奴をチョイス

全く違和感なく歩けるし
履くのも、いたって簡単だった

こんなことなら
もっと早く導入するべきだった



深雪も何のその



どんどん前進し






GPSでルート確認しながら進む俺とは
違う方向を目指す   女

「こっちの方がショートカットできるよ」

と、違う方向へ・・・・
俺たち別にタイム競ってる
わけじゃないべや( ゚Д゚)



そこ角度キツイからやめれ!!

って言ってる俺の忠告を無視し


そこに
斜面があれば挑みたくなるらしい
変えようのない性格







そして

滑落












また  登る

何処にそのチャレンジャー精神が宿っているのか
俺には知る由もないが

もう止められない

まったぐ世話やげるっけや   この女
好きにせぇ~や!!



まぁ全体的に
天気も崩れなかったし

手袋が必要ないほど暖かかった

この辺は、まだまだ3月いっぱいは
遊べることが確認できたし
マイナスイオンの効果は無かったにしろ
まずまず 良かった

としよう




外でテントを張り、キャンプ
と、行きたいところだけど
そこまでの装備は俺たちにはない
ここは一度、家に帰って今日の反省と明日の行程を検討しよう
ということになり・・・・・・最初から予定してないけど
出直しの2日目

駒ケ岳登山道を歩く

ほぼ直線のルートを登る

冬登るのは初めてだし
天気はピー缶だし
暖かいし
最高の登山になる・・・・・予感



この日も
俺を置いて先に行ってまうしよ

一緒に仲良く登るとかいう
そんな考え・・・微塵も感じられない






一方 俺はと言うと

富士山にでも登るのかというぐらいの
でかいリュックを背負って

既に、汗だくで

ロンTだけで十分だ

※(深呼吸して人より多くマイナスイオンを吸っているの図)・・・・自撮り(笑)

そんなことしてるもんだから
ますますオッかちゃんとの差が
拡がる一方で

既に100メートルは離されている





やっとの思いで馬の背に到着

到着後、俺は直ぐに
雪でオッかちゃんが座る椅子を作成

座り心地を確認しているところ

「女王様、いかがでしょうか?」・・・
「いいんでないかい」(笑)




遠くにセメント工場が見え、手前には一面凍った 大沼小沼
標高700メートルとは思えないほどのポカポカ陽気

一先ずオニギリとシュークリームで遅めの昼食をとり 
夕日が沈む前に帰ることにした

下山になっても
俺の荷物は軽くなることは・・・ない

訓練だと思えば
我慢もできるし、耐えることもできる
しかし
これは訓練ではない
ある意味、俺には試練だ






 スノーシューが余程、気に入ったようで

下りもスイスイ歩くオッかぁ

時間的には登りの1/3ぐらいで下山
やぁ~ 楽しかったぁ
やっぱり、やることがない時は、自然を相手に遊んでもらうに限るな
オッかちゃんも大満足のようで
家に帰ってからは一切の家事を放棄し・・・・・死んだ(笑)

ボンちゃんも顎を乗せちゃうほど

死んだように眠るオッかぁ

俺の夕飯は
カップ麺だったことは
想像に難くない








来週はどこの山にしようかな
もうちょっと高いところに挑戦してみたいけど
そろそろ山親父が活動し始めるだろうし
素人だから雪崩の判断もつかないんで、正直怖い

そろそろ 海にフィールドを移そうか

早く収束してくれることを切に願う
たまには、回転ずしやカラオケや居酒屋にも行きたいし
そんなことを気にすることなく
日々を過ごせる幸せって、こんな時ぐらいしか
気付かないのかもしれないな




2020年3月3日火曜日

あれっ? 俺って・・・どっち??


若い人は、重症化しにくく症状が軽い 
  ↓ 
若い人は、人と接する活動が多い 
  ↓ 
若い人は、感染拡大に重要な役割を果たしている 
  ↓ 
若い人は、気づかないうちに感染を広げている 
  ↓ 
だから、若い人は、 
ライブハウス、カラオケボックス、クラブ、立食パーティー、自宅での大人数の飲み会 
など  するな!!  行くな!!      ってが
  
なるほど、政府の感染症対策本部の専門家会議が発表した内容は 
なんとなく理にかなってるような気がするけど・・・・・
それって北海道だけ??

しかも
これって全部、楽しいことばかりじゃないかぁ((+_+)) 

じゃ休みの日は何をして過ごせばいいんだ? 
散歩やジョギングといった屋外での活動は良いよ 
って言ってくれたのには、俺たちのようにアウトドア派は大助かりだけど 
インドア派の人たちは困ってるだろうなぁ 

若い人だけに行動をコントロールするように言っても 
今の世の中は若い人達で持ってるようなものなんだから 
一生懸命働いて、一生懸命遊んでもらわないと 
地球とお金が回らない 

困った問題だなぁ 

でも今は、指摘されている行動は自粛しようと思う 
もともとライブハウスもクラブも行かないし 
会議後の懇親会や意見交換会も全て中止だから立食パーティーもない 
カラオケなんか1ヶ月ぐらい行かなくても我慢できるし 
自宅で大人数の飲み会なんて、そもそもやろうなんて考えたこともない 

俺の休みなんか 
せいぜい、誰もいない雪山をオッかぁと二人で歩いてるか 
車も通らないような農道を走ってるかぐらいだから 
なんも影響ないんだけど 

問題は、そんなことじゃないんだ 
その間の、そこの従業員や事業主の収入がなくなることだ

俺には解決できないけど、この緊急事態が収束したら 
今我慢している分、ススキノに行って目いっぱい遊んでやるぞ

COVID-19なんていう、カッコイイ名前つけてもらってるけど 
お前は人類の敵だ 消えてなくなれ!! 

俺たち若者の行動は、行きたいところに行って 
やりたいことをやる・・・・それができるのが日本だ 

あれ? 

そう言えば 

俺って今年61歳になるんだった


ぜんぜん若者じゃ ねぇ~っし・・・・