この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2019年12月27日金曜日

仕事納め

消防には本来、仕事納めも始めも ない
1日24時間1年365日、そこに人の生活がある限り
消防は働き続ける・・・・永久に

なんてカッコいい事言ってるけど
それは隔日勤務者の話で日勤者は9連休
俗に言う 大型連休だ

紅白見て、ニューイヤァー駅伝見て初詣に行き
箱根駅伝を見て、日頃の疲れを癒して
ユックリ過ごし、なんとなく正月3が日が過ぎていく

という年末年始を42年間過ごしたことがない

大晦日は神社の清掃と128段ある階段の除雪
夜中中、来るか来ないか判らない参拝者を迎える態勢を整え
2日には組合消防の先陣を切って鹿部の消防出初式だ

なんだか普段の休日よりも忙しいけど
日頃、「仕事の方が忙しくて」と、言い訳をしながら
自治会の仕事を外してもらってるし
こんな時ぐらいはご奉仕しなきゃ と思っておりますので
嫌だとか面倒だとか、なんで俺だけがとか
そんなこと一度も思ったことなんかあったかは思い浮かばなかったりします

そんなことで今日は仕事納めという、業務上の単なるケジメに過ぎないけど
今日ぐらいは一年間を振り返って来年に繋げる準備をしたい
そして最後に一年間お世話になった
俺の唯一の戦闘ツールを、感謝を込めてピカピカに磨き上げる

「一年間ありがとう」


今年は
訓練以外で被ることはなかった

それだけ管内で大きな災害が無かった
ということだ

この先ずっと
俺がこの戦闘具を身に付けて
現場に向かうことが無いように
平和な街であって欲しい





連休中でも、指令室との連絡はいつでも取れる態勢は執っている

還暦だろうと定年の年だろうと在職中は
必要ならいつでも最前線に起つ準備は出来ている

最後まで消防士でいたい
その思いだけは、絶対に誰にも負けない

I am a fireman!!







2019年12月26日木曜日

歳末特別警戒実施中

消防には、一年を通して特別な日が3回ある

と  俺は思っている

それは
一つ目は「春の火災予防運動」
   全国は3月だけど、春遅い北海道は4月の20日~30日だ

そして
二つ目は「秋の火災予防運動」
これもまた、全国は11月だけど冬が早い北海道は10月15日~31日

最後の三つ目は
12月いっぱい実施する「歳末特別警戒」だ

この三つの特別な日は、何故特別かと言うと
常備消防とは別に非常備の人達
所謂、消防団の方々も一緒になって火災予防を啓発し警戒を強化する
団幹部になると、本職の仕事に穴を空けてまで
団の活動に時間を割いてくれる方々が沢山いるし
せっかくの休日に、家族と別行動で団の行事に参加してくれる人や
仕事が終ってから駆けつけてくれる人達が殆どだ

常備消防だけではチカラ不足だし人員不足だしPR不足だ
一年間のうち、この数日間だけは
消防団の皆さんの力添えをいただきながら
大々的に火災予防運動を展開していく・・・・みたいな

歳末特別警戒に関しては
特別警戒と銘打ってるからには
通常の警戒とは全く別次元の警戒をするということだ
火災多発期でもあり、年末の慌しさと新しい年を迎える歓びで
人災である火災が最も発生しやすいこの時期に警戒態勢を強化する
これもまた、消防団の皆さんの力を借りることになる
しかも、クリスマスの夜にだ

そんな消防にとって特別な日に
職員が有給休暇を取っていいと思うか?
税金で飯喰ってる公務員である消防職員が
消防を本職としている俺たちが
地域愛だけで活動してくれる消防団が
家族団欒や子供と触れ合う時間を割いて
活動してくれているのに

そんな時に
消防職員が有休とるかぁ?  ふつう
全国の消防本部はどうか知らんけど
俺は違うと思うぞ  絶対に違うと思うぞ

有給休暇の時季指定権を振りかざそうが
理由が何であろうが
消防のこの三つの行事は毎年同じ日程で変わることは無い
そんな時に家族旅行だ? もう航空券とっちゃいましただ?
ホテル予約しちゃいましただ?
挙句の果てには、「理由を言う必要はないですが敢えて言うなら私事です」 だと?
ふざけんなや!!

消防団も出て来てるんだぞ?
俺たちは職員だぞ?
特別警戒中なんだぞ?

こっちにだって 時季変更権があるのを知らんか?
ここまで言っちゃうとアウトかな(-_-;)

なんで敢えてそんな日を選ぶんだ?
その日じゃなきゃダメな理由はなんなんだ?

火災予防運動、特別警戒の意味を
しっかりと職員に教育してください・・・・・みたいな

そんなことを
5年前、最高責任者になったその日
管理職会議でぶちまけたことがある

当時は、勢いだけで言ってしまったかもしれないけど
考えは今も変わらない

ただ、それを職員に強要しようとは思わない
そんな意識を持ってくれる職員を育てることが
俺たち管理職の仕事の一つだと思っているから

俺たちは消防を職業としているプロ集団だ
火災が起きたときは上手に消せる
要救助者がいるときは安全に救出できる
傷病者を迅速、適切に搬送できる

当たり前だべや 職業なんだから

プロというのは、その当たり前の仕事ができる技術と知識
これだけは絶対に譲れないという職業意識と精神を持ち合わせて
はじめてプロといえるんだ・・・・と思う

もっと上手い表現したいけど・・・・・・語彙力が無い(^^ゞ

俺の職場はプロ集団であって欲しい
この先、来年も再来年もず~~~~~~~っと

今度は

お世話になる身だし<(_ _)>


歳末特別警戒
いい響きだ 好きだなぁこの言葉

管内に住む人たちが安心して安全な年を迎えられますように
消防は今日も歳末特別警戒を実施中です


2019年12月20日金曜日

COO


消防にはよく、幼稚園児や小学生がけっこうな割合でやってくる
社会科教育の一環だったり、見学だったり、勤労感謝だったり
住民の方々が消防を見に来るという事は
それなりに理由がある
「単純に消防が見たい」
ただそれだけの理由だとしても
消防という職業や職場に興味を持ってくれたのなら
それだけで、火災予防的な観点からすれば
もの凄く効果的なことだと思う

「今日、消防行って来たよ」
「へぇ~  で どうだった?」
「消防車の中はこんな風になってて
消防のカッコいいお兄ちゃんがこんな話をしてくれたよ」
「そっかぁ じゃうちも火事を出さないように気をつけなきゃね」

家に帰って、家族とこんな会話があれば
一般住宅における火災予防の啓発は一件完了だ

ここで重要なのは カッコいいお兄ちゃん ってとこだ

見学に来る方々の対応は、比較的若い職員の中から
イケメンを厳選したり、女性職員が対応することで
消防のイメージアップと火災予防の二兎を追っている

俺たちのようなオッサンが幼稚園児の前で
「消防とは・・・、火災を起こさないためには・・・」
なぁ~んて ゴッツイ顔で話をしたところで
所詮、家に帰って話すことは

「今日、消防行って来たよ」
「へぇ~  で どうだった?」
「なんか偉そうな人が出てきて、お話してたよ」
「そっかぁ 楽しかった?」
「うん」・・・・おわり

イメージダウンさせるだけで
火災予防にはまったく結びつかない・・・・(T_T)
それどころか、お話してたよ  という時点で
既に、話の内容は記憶には残っていないんだと思われ・・・・残念

でも
最近の若い職員は、そこんところはちゃんと押さえていて
とても上手に、対応してくれているんだけど
ただ一点だけ、俺が引っ掛かる点がある

それは
庁舎内を順番に見学して回り、俺の部屋に徐々に近づいてくるのは
気配とざわつきで判るんで

「おっ!? 次は俺の部屋だな!?」

今日は幼稚園児かな? 小学校? 何年生かな?
といろいろ勘ぐり、TPOに合わせて笑顔を作り
ドアの前で待っている

そこで、職員が俺を紹介するわけだけど
「はい、ここは消防で一番偉い人の部屋です」
こ~んな紹介をするわけだ

チョッと待てよ?
確かに、子供には判り易いかもしれないけど
俺は、偉いわけでもないし、まして一番でもない
なんか、うさん臭くないか?
俺の職場には、俺なんかより偉い奴がワンサカいる

仮に、「偉い人」の定義を
役職や地位に関係なく、
考え方や姿勢、努力や行動で他に影響を与えることが出来る人  

だとすれば
まともな人間だと表面上は見せかけてはいるが
実はロクな考えを持っていない俺は該当しないかもしれない(^^

逆に、若い職員や中堅から俺は影響を受けているし
「こいつ偉いなぁ~」って思わせる職員が
残念ながら全員ではないが数名いる

そこで、なんか上手く俺のことを説明できる名称がないか考えたところ
これだ!!  というのがあった
CEOが管理者だとすれば
俺は執行責任者ってことでCOOだ!!

よし、今度からCOOということにしよう

んなわけないか()

あれこれ考えた結果
俺という個人を紹介するわけでもないし
署長と違って役職名を言ったところでピンとこない
立場を判ってもらえば良いんだから、とりあえず
最高責任者
ということで落ち着いた

責任者と言うのは、その部署や場面でいろいろいるけれど
組織の中で、負わなければならない任務や義務が
一番重いことには間違いないし、
そういう意味では最高が付いてもおかしくない

不評なら、また考え直せば良いっかぁ   みたいな事で
今は小学生以下には「最高責任者」
ということで紹介してもらっている

そして、俺は笑顔で元気に「おはよう」or「こんにちは」
と大きな挨拶をして
「今日は消防のことたくさん覚えて行って下さい」
そして最後には必ずこんなことを言う

「大きくなったら消防団に入ってねぇ~」
と努めて明るくお願いする

んで
あとから職員に怒られる
「職員じゃなくて、なんで団なんですか?」

「他人に言われなくても、消防士になりたい奴はなるべや」

でも、団は違う

「自分のなりたい職業とは別に、
        助け合いの精神だけで入ってくれるんだで?   
                 俺もお前も出来なかったよな・・・・凄くね?」 

まあぁ~そう言われれば・・・・・解るような気はしますけど・・・    

みたいな

ちゃんとわがれや!!







2019年12月19日木曜日

100キロマラソン!!?

なんと、凄いニュースが飛び込んできた
来年、新たな100キロマラソンが北海道で開催されるらしい

羊蹄山麓100キロウルトラマラソン

しかも、予定とか計画とかの段階ではなく
ほぼ確定というような内容だ

今年の後半はマラソンに眼が向いてなかったんで
ランネットを見ることもなくて、気が付かなかったけど
今年10月にはテストランをする予定だったらしい
                             
残念!羊蹄山100Kウルトラのテストイベント中止

ルスツなら日帰りできるし、旅費も宿泊費もサロマに比べたら
天道さんと番頭さんだ

確か俺は
サロマは引退するけど、100キロを引退するとは宣言していない
まぁ宣言したところで、「なしたってよ?」って感じだけど

還暦を迎えて新たな100キロを第1回目から出場できるなんて
ワクワク以外のなにものでもない感情が沸々と湧きあがってくる

羊蹄山麓100キロウルトラマラソン

絶対に出場して、絶対に完走してやる
山も走るし、野も走る、

そして、いずれ俺は砂漠の一粒の砂となって

地球に還る

その為に、今日からダイエットを始める!!

いや、明日からかな?

何回目のダイエットだ?

とりあえず扁桃腺の腫れから治そう・・・・

話はそれからだ








2019年12月15日日曜日

蘇るアドレナリン

トレイルラン カムイシリ

楽しいことと、苦しいことが同時に起きると
苦しいことは忘れてしまい
楽しかった事だけが蘇ってくる

そんな都合のいい海馬と大脳皮質を備えている俺にとって
ウルトラマラソンやトレイルランっていうのは
絶好のスポーツだ

そんな俺の脳を刺激する動画が届いた
ゲッパの方なのに
意外と映ってたりする・・・・・しかも  どアップで!!

来年のために、冬もトレーニングを重ね
またエントリーしてください   

という、主催者の思惑が見え隠れするどころか
モロに見える企画ではあるけれど

それにガッツリはまっちゃってる俺みたいなランナーが
日本中に沢山いるはずだ

来年は、どんな職場で何をしているかは未定だけど
これからは、仕事最優先からチョットだけ外れて
健康最優先で行きたい

人生100年だけど
走れるのは、せいぜいあと10~15年ぐらいだ

主催者関係者の方々にはご迷惑をおかけしますが
最終ランナーでもゴールはゴール
見える景色は同じなはずだ

「あのヨボヨボじじぃ いつまで参加するつもりだ?
と、若いランナーから後ろ指を刺されてみたい

それが今の俺の夢だ
アドレナリンは残さず全て使い切ってやるぜ!!








2019年12月2日月曜日

遂に 12月


とうとう12月になってしまった
歳末特別警戒の始まりだ
せめて警戒中は火災のない平和で安心できる街にして
管内の住民皆が新しい年を気持ちよく迎えて欲しい
そして
俺の任期も残すところ4ヶ月だぁ

11月から12月はいろんな行事があるけれど
11月は恐ろしいくらいに会議が密集していて
全消会の役員会に始まり、道支部の役員会
からのぉ~     消防長研修会
夜行で帰ってきて翌日は組合の第3回定例議会
その夜は渡島地方支部の理事会
全て懇親会、意見交換会がもれなく付いていて
「忙しくて死んでまうじゃよ」 って言ってる割には
意外と元気にピンピンしていて絶好調だったりして・・・(^_-)-☆

それもこれも、普段から健康に気を使って
飲酒と発言は控えめに
ジムと事務は積極的に  を信条として生活している賜物だな

と、たまには自分を褒めてあげなきゃ
やってらんねぇんだヨォ!!

ってなわけで
過密スケジュールはなんとかやりきった

全ての行事が、最後の○○○

となることを意識し始めると
なんだか、寂しいのと、愁眉を開くのと、安堵感が
ゴチャ混ぜでやってきて、俺の精神を不安定にさせ
涙腺が崩壊しそうになるので
最近は帰り道、歩きながら夜空を見上げることが多い(^^

でも、一つだけ決意していることがある
俺は、過去に退職日が近くなってきて有休取り捲り、仕事放棄
「次はお前たちの時代なんだから」という名台詞を残して
去っていった先輩たちを見ていて
「最後ぐらい ちゃんとやれや!!」
と怒りを感じていた職員の一人なんで
絶対に後輩部下にはそんなことは言われたくないし
そんなこと、するつもりもない
ただ、それって至極当たり前のことで
そんなにムキになるようなことでもないんだけど
そこんところ強く意識していないと
そっちの方向にダラリ~ンと流れていくような
そんな意志の弱さも俺にはあることを、自分が一番知っている

有終の美なんか飾れないし
自画自賛できる功績もない
「こんなことしちゃダメだ、失敗するぞ!」
という見本だけを残して去って行く俺にとって
せめて「立つ鳥跡を濁さず」だけは成し遂げたい

今年の出初式は消防長がインフルエンザで欠席
総務課長と団長にも移してしまって
主要なメンバーが軒並み欠席という最悪の事態を招いてしまった

今年は、予防接種もしたし
後は、飲酒と発言を控えめにしてジムと事務に励み
残りの120日を悔いなく職務に精励することを誓います

                                                                                    令和元年某月某日
                                                                                    踊る大消火栓 筆者