この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2018年9月28日金曜日

まさかの・・・


北海道マラソンから1ヶ月が過ぎてしまった
その間、ブログを更新することもなく
漫然と過ごしていた・・・・・わけではない

平成309月は防災、減災ということを
もっともっと現実のこととして考えていかなければならない
今までの対応では不十分だと
地球は課題を突きつけてきた

北海道で震度7の地震なんて起きるわけがない

津波に関しての対応は十分とは言えないまでも
住民の関心も高く、行政の対応もできる限りの対策を計画に盛り込んである
さりとて地震に関しては・・・・
道民の大半は
何の根拠もなく「北海道安全神話」を勝手に信じ込み
恥ずかしい話、消防という職にありながら
俺もその内の一人だったかもしれない

そんな遠くもない過去に、北海道南西沖地震や十勝沖地震という
大きな災害を経験しているのに・・・

96日未明に発生した平成30年北海道胆振東部地震
41人が亡くなり、400棟程の家屋が全半壊した
今も1000人近くの被災者が避難所での生活を強いられている
地震直後には北海道全域が停電するという事態に陥った

非常電源のある消防庁舎は明かりも点き
テレビからの情報もいつものように入ってくる
幸い管内からの地震関連の119通報はなかったし
俺の住む地区はその日のうちに電気は復旧したけれど
同じ市内なのに長いところでは3日間も電気のない生活が続いた

自転車での帰宅途中、真っ暗な家の玄関先で焼肉をしている家庭を多く見かけた
最初は、こんな災害発生時になんて不謹慎な! と思っていたけれど
家に帰ったら、なんとキャンプ用のLEDランタンを灯し
カセットコンロで肉を焼いている俺の妻がいた

テレビやラジオという情報源を断ち切られ
厚真の方でとんでもない状況になっていることさえ知らない
消防職員の妻でもあり一般住民でもある妻が
なんとなくキャンプ感覚で暗闇の中、調理しているんだろう・・・・と思っていた

「おかえり 大したことなくて良かったね」
冷蔵庫の中、腐りそうな物から食べていこうと思ってさ」

俺はその時初めて理解した
「あっそうか 停電だから冷蔵庫もダメなんだ・・・」

感覚がズレていたのは俺の方だったんだ

地震直後に、我家の状況がどうなっていようと俺は消防に向かう
俺がいなくても家庭を守るのはお前だ
南西沖地震の時も、そうであったように
それが消防職員の妻としての勤めだ・・・・という意識を吹き込んできたし
オッカちゃんもそう思ってくれている

スーパーやコンビニに食料の調達に行ったけれど
凄い行列と待ち時間、やっと店内に入っても何もない・・・・
なんとか知り合いのパン屋さんから購入することができたらしい

もし停電が長引いたらどうなっていただろう
非常食も準備していないし、飲み物は炭酸水と焼酎しかない
コンビニやスーパーには既に食料は並んではいない
オール電化の我が家はカセットコンロ一つで冷蔵庫の中のものを
少しずつ食べていくしかない
そのカセットガスでさえ3本しかなかった

備えが不十分であることに愕然とし
今まで、災害が発生した時に生きていくための準備をしていなかった
ベテラン消防職員とその妻は、ただ反省と後悔の念に駆られるしかなかった

そして、消防自体も同じだ
もし、厚真のような状況になっていたら
隊員の飲食は期限切れのアルファー米しかなかった
参集者は3日分の食料を持参することにはなっているが
その日の当務者は、何の準備もない
おそらく、飲まず食わずの活動を強いられたかもしれない

事実、広域応援隊として厚真に派遣した隊員たちは
自賄い応援とは認識しているものの
買い物をすることもできず、かき集めたカップ麺を持っていくしかなかった

停電は災害ではないし、管内は被災地でもない
ただ停電復旧まで長引くことを想定していなかったツケが
今回、まともに派遣隊員の身に降りかかった形になってしまった

今後、応援体制と合わせて受援体制も見直して
しっかりと確立していかなければならないことだけは
確かだ

災害がある度に、教訓としていかなければならない
その時どう動くのかを検証し
次の「その時」に活かさなければならない

その為の準備を怠らないこと

終わりはない

それが、命と引き換えに俺たちに教えてくれた方々への
せめてもの恩返しだ


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