この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2020年3月9日月曜日

グレートトラバース


ひと気のない、ヒッソリとした冬の森林
一面の真っ白な 雪  雪  雪
ここには新型コロナも入り込めない
大自然の木々や虫たちが春を待っている息吹がある

土曜日と日曜日
本来なら京都一周トレイルに行って
京都の山々を縦走するはずだった俺たち二人
こんな状況で、旅行は中止

予め休暇を取っていたオッかちゃんも身体を持て余し
多種多様なストレスが溜まり
その鬱憤の矛先は必然的に・・・・・俺に向けられる

俺だってストレスがないわけじゃない
他の人よりは、発散する術を持っているし
そういう意味では、溜まってる量は少ないかもしれないが  
ゼロではない

じゃ~どうする?
暇もあり、ある程度の体力もある
無いのは 金だけ
こんな時、俺たちがやることは
いつも通り・・・一つだ

二人が共通する娯楽
しかも、人混みを避けて、マスクも必要ない
うつされたり、うつしたりというリスクも
極端に少ないであろう場所に行くしかない

それは
山 
   山を登ろう!!

田中陽希とは比較にはならないけれど
残雪の登山道を歩き、ピークを目指し
俺たちのグレートトラバースを決行しよう!!    オォォォ~

森林はマイナスイオンの宝庫だ
そこでの深呼吸は、疲労回復やリラックス効果が期待できる
と言われているマイナスイオンがタップリある

しかし、俺には、  俺だけには   その効果はない・・・

オッかちゃんの分の荷物まで入っている
大型のリュックを背負う疲労
無茶ぶりを遺憾なく発揮するオッかちゃんのせいで
リラックスどころか、安全を確保するために緊張の連続

そんな状態での雪山行
ストレスが増えるわけではないが
かと言って、減りもしないっていう   プラマイ・・・ゼロ(*’ω’*)

というわけで
1日目は、赤川林道と寅沢林道
2日目は、道南の秀峰 駒ケ岳
縦走したわけではないけれど
二日連続の登山は、俺たちにとっては
まさに グレートトラバースだ


相変わらず
軽い荷物を背負い
俺を置いて先に行く癖は

何歳になっても変わらない






今年初めて配備したスノーシュー

秀岳荘お勧めの奴をチョイス

全く違和感なく歩けるし
履くのも、いたって簡単だった

こんなことなら
もっと早く導入するべきだった



深雪も何のその



どんどん前進し






GPSでルート確認しながら進む俺とは
違う方向を目指す   女

「こっちの方がショートカットできるよ」

と、違う方向へ・・・・
俺たち別にタイム競ってる
わけじゃないべや( ゚Д゚)



そこ角度キツイからやめれ!!

って言ってる俺の忠告を無視し


そこに
斜面があれば挑みたくなるらしい
変えようのない性格







そして

滑落












また  登る

何処にそのチャレンジャー精神が宿っているのか
俺には知る由もないが

もう止められない

まったぐ世話やげるっけや   この女
好きにせぇ~や!!



まぁ全体的に
天気も崩れなかったし

手袋が必要ないほど暖かかった

この辺は、まだまだ3月いっぱいは
遊べることが確認できたし
マイナスイオンの効果は無かったにしろ
まずまず 良かった

としよう




外でテントを張り、キャンプ
と、行きたいところだけど
そこまでの装備は俺たちにはない
ここは一度、家に帰って今日の反省と明日の行程を検討しよう
ということになり・・・・・・最初から予定してないけど
出直しの2日目

駒ケ岳登山道を歩く

ほぼ直線のルートを登る

冬登るのは初めてだし
天気はピー缶だし
暖かいし
最高の登山になる・・・・・予感



この日も
俺を置いて先に行ってまうしよ

一緒に仲良く登るとかいう
そんな考え・・・微塵も感じられない






一方 俺はと言うと

富士山にでも登るのかというぐらいの
でかいリュックを背負って

既に、汗だくで

ロンTだけで十分だ

※(深呼吸して人より多くマイナスイオンを吸っているの図)・・・・自撮り(笑)

そんなことしてるもんだから
ますますオッかちゃんとの差が
拡がる一方で

既に100メートルは離されている





やっとの思いで馬の背に到着

到着後、俺は直ぐに
雪でオッかちゃんが座る椅子を作成

座り心地を確認しているところ

「女王様、いかがでしょうか?」・・・
「いいんでないかい」(笑)




遠くにセメント工場が見え、手前には一面凍った 大沼小沼
標高700メートルとは思えないほどのポカポカ陽気

一先ずオニギリとシュークリームで遅めの昼食をとり 
夕日が沈む前に帰ることにした

下山になっても
俺の荷物は軽くなることは・・・ない

訓練だと思えば
我慢もできるし、耐えることもできる
しかし
これは訓練ではない
ある意味、俺には試練だ






 スノーシューが余程、気に入ったようで

下りもスイスイ歩くオッかぁ

時間的には登りの1/3ぐらいで下山
やぁ~ 楽しかったぁ
やっぱり、やることがない時は、自然を相手に遊んでもらうに限るな
オッかちゃんも大満足のようで
家に帰ってからは一切の家事を放棄し・・・・・死んだ(笑)

ボンちゃんも顎を乗せちゃうほど

死んだように眠るオッかぁ

俺の夕飯は
カップ麺だったことは
想像に難くない








来週はどこの山にしようかな
もうちょっと高いところに挑戦してみたいけど
そろそろ山親父が活動し始めるだろうし
素人だから雪崩の判断もつかないんで、正直怖い

そろそろ 海にフィールドを移そうか

早く収束してくれることを切に願う
たまには、回転ずしやカラオケや居酒屋にも行きたいし
そんなことを気にすることなく
日々を過ごせる幸せって、こんな時ぐらいしか
気付かないのかもしれないな




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