この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2017年12月20日水曜日

哀悼

享年66歳という若さでこの世を去ってしまった
高谷寿峰北斗市長

南渡島消防事務組合の管理者
所謂、俺たちのボスの訃報は、あまりにも突然で
あまりにも信じ難く、一時は
「えっ? なんで? どういうこと?」
頭の中では整理がつかず
気持ちの上ではウソであって欲しいという思いが強く
真実を受け入れるのに時間が必要だった

雲の上の人ではあったけれど
話し方や言葉の使い方がとても好きでした
人前で、あんな感じで喋れるようになりたいなぁ・・・
と、いつもそう思いながら
別次元の人の話に耳を傾けていました

政治家が良く使う、難しくて理解に困るような
後で辞書を引かなければならないような言葉は使わず
演説調ではなく、語り という感じで
人を惹きつける強い力を持っている方でした

お世話になった、というのか 迷惑を掛けてしまったことは数知れず

初めての議会で、頭の中が真っ白になって
しどろもどろな答弁で終わり、座った俺の次に
間髪を容れずに助け舟を出してくれた、高谷管理者

議会終了後に
「申し訳ありませんでした
次はまともな答弁ができるよう、勉強してきます」
と頭を下げた時の高谷管理者の神対応が、今でも俺の心の中に
「これがトップの品格」として鮮明に脳裏に刻まれている

「議会に、次なんかあるわけ無いべや! ちゃんとしっかりやれぇ!?」
と叱咤激励してくれた方もおりました
それはそれで、次から頑張ろうという力の源にはなります

逆に高谷管理者は
明らかにまともな答弁になっていなかった俺に

「まぁ初めてにしては上出来だ。徐々に慣れていくもんだ」

と俺の肩をポンと叩いて「俺は気にしてないぞ」という
カッコいいオーラを放ちながら
その大きな度量、器を俺に見せて、笑顔で議場を後にしました

おそらく、その時の理事者としての心境は
「何やってんだお前! 馬鹿もん!」と怒りたかったことは
なんぼ鈍感でアホな俺でも、察しは付いていました

悔しいのと、情けないのと、恥ずかしいのと
いろんな感情が入り混じっている時に
掛けられたその時の言葉

悔しさだけをバネにして
「チクショー  チクショー」と這い上がってこられる人間って
どれだけいるだろうか?

でも
慰められるのも、変なプライドを持っている
低俗な俺たちには、それも逆効果・・・・

人を、その気にさせる言霊を持っている人というのは
本当に存在するもので
議会終了後に心が折れて、ガッツリ凹んでいるその時の俺は

もう、この人に
俺のせいで恥をかかせるわけにはいかないんだ

そう強く強く思いました
そのお陰で今ではすっかり答弁も上達し・・・・・てはおりませんが(残念な俺)

後輩、部下への教育・指導は
自分の口から出る言葉で
その人が、やる気になるような「導き」をしたいと思っています
まだまだ、未完成ではありますが・・・・目指しています

高谷管理者
ありがとうございました
ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、

安らかなご永眠をお祈りいたします。



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