この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2018年5月1日火曜日

宝の山


リンゴ農家さんにとっては
処分に困る厄介物でも
俺にとっては 宝の山
剪定後の枝は、最高の薪に変身するのだ

新築時に、チョッとカッコつけて
お客さんが来た時だけ、火を入れてみよう
なんていう考えから薪ストーブを設置してみたけど
その炎の魅力と暖かさ(熱さ)に勝るものはなく
床暖も蓄熱暖房も、10年間まったく出番はない

薪ストーブ一台あれば家中全室ポカポカ
その代わり、リビングは暑いぐらいで
真冬でもTシャツに短パン

お湯はいつでも沸騰しているし
寝る前にサツマイモをぶっこんで置けば
朝には焼きイモが完成していている

冷凍ピザは5分で焼き上がり
煮物を上げて置けば、勝手に出来上がっている

そんな魅力タップリの薪ストーブも
最近は、経済的な理由や見た目の贅沢感もあり
人気が上昇しているようで
でも、肝心要の 薪 を集める手段と置き場所には
どのオーナーも苦労している

ひょんなことから良いめぐり合いがあり
リンゴ農家さんと知り合いになり
たまたま薪ストーブの話になり
そして、薪集めの話に発展することとなり

「広葉樹がなかなか手に入り辛いんだよね」という話になり

「リンゴの剪定した木は?  ダメが?」
「太さも長さもバラバラだけど」  「毎年 焼却処分してんだで?」

エェェェェ!!??
もったいねぇ  それ俺に譲ってください

需要と供給が一致するのに必要な時間は
5秒でした

それから毎年ゴールデンウィークは、薪搬送ウィークと決めている
軽トラでセッセセッセと片道10キロの道のりを
アリのように薪を家に運ぶ
この時ばかりは、4tトラックが欲しいなぁ
と、つくづく思う


長い冬が終われば
次の冬の為の準備に取り掛かる
これが北海道人としての正しい過ごし方だ





春が来たからって、ウキウキして
やれ花見だ、やれカヤックだ、やれキャンプだ、やれバイクだ
そんな春の過ごし方をしている奴らには
冬を楽しむという感覚は持ち合わせていないだろう

ただただ、春が来るまでジッと待つだけの
何もない、何もかも包み込んでしまう
真っ白な世界に埋もれて、自分を見失い
迷路のような白銀の世界に身を置き
もがいている自分が情けなくなるだろう    ヒュ~

と・・・・・完璧に 自己中心的な発想に陥り
        優越感に浸る   (^^

ってな訳で
ゴールデンウィーク前半は 薪 収集だ
今年剪定した枝は、今度の冬にはまだ使えない
薪として使うには2年乾燥させてから
この木は、薪へと変化していく



玄関前に積まれた原木は
俺にとっての 宝の山だ

これで家族が幸せになれる




ひと汗かいて家に入れば
なにやらオッカちゃんが台所で調理中

シィー  と小声で俺を手招きする

「なした?」

「ボンちゃん、ここに居るさ」

俺もコッソリと近づき、オッカちゃんの足元を見てみると
これだもの


足の甲に 顎を乗せて ご満悦のボンちゃん






たまにスリスリしたり







臭いを嗅いでみたり








お前  脚フェチか?
俺だって最近は、オッカちゃんの脚にスリスリしてねぇんだぞ!?

なんでお前が、そこに居んのよ?

と、犬にヤキモチなんて、焼かないけどさ
なんだか、ボンちゃんの幸せそうな顔を見てると

こっちまで幸せな気分になれるよ

いいよ
その脚  お前に  くれてやるさ



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