この先にあるもの

公務員卒業
自分の気持ちを最優先に、この先のことは少しづつ考えながら
赴くままに生きてみたい。

2012年11月4日日曜日

1分39秒

ラストラン

第44回全日本大学駅伝

第1区を走る息子を
朝からジッとテレビで応援していた。

昨日、テレビ番組で全日本大学駅伝の特集があり
たまたまスポーツクラブで、それを見ることができた。

北海道のチーム紹介で主将の息子が
インタビューに応えていた。

「いままでお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて
いろんな思いを背負って 一生懸命走りたい」

競技生活にピリオドを打つ 息子らしいコメントだなって

親の俺としては
今まで、いろんなこと背負ってきたんだから
最後の駅伝くらいは 楽しく リラックスして
思いっきり走って、悔いのないようにして欲しい

それだけが願いだ

スタートから互いに牽制し合うスローペース
これは、ラスト10キロ過ぎからのスパート合戦だ

第一集団の後方に食らいついていたが
徐々に第2集団になり
ラスト3キロは帝京と争っていた。

関東の大学に負けるな!!

それが俺たち親子の 合言葉(^^ゞ

スタート地点で笑顔でいた息子を見た オッかちゃんは

「緊張していない リラックスしてるの初めて見たね」って言っていた
正しく俺もそう思っていた
今日はいい走りができる予感がしていた

結果は18位で襷を渡した
でも、トップとの差は 1分39秒だ

14キロ走って 1分39秒
この差は
いつも1区を走る息子の今までの駅伝記録では最短だ
しかも、競いながらの中継点をテレビで見たのも
初めてだった

熱い走りをしたんだな 
最後の思いをぶつけたんだな
最後にいい走りが出来て よかった
本当に良かった

息子の走りが終わって
一息ついていたら

なんと!  息子から電話!!

今まで中学校から10年間の競技生活の中で
走り終わってから 電話なんか かかってきたことなんかないぞ?

これは もしかしたら

もしかしたら

「お父さん お母さん 今まで 支えてくれてありがとう」

とか

「最後の走りが終わりました お世話になりました」

とか そんな感じの電話じゃないか?

お前出ろ!
やだよ!
俺は出ないぞ そんなこと言われたら俺泣くからな
いいから お前出ろ
あんた 出なさいよ あんたに電話なんだから・・・・

そんなことしてる内に 電話は切れてしまった(;゚Д゚)!

恐る恐る こちらからかけ直してみる・・・

息子はすぐに出た

「よぉ 頑張ったな」 とか言いながら
息子の次の言葉を待っていた

ついに ついに その言葉を言われる時が来たのか?

「あのさぁ ネット混雑してて、繋がりづらくなってるから
リモコンでdボタン押してさぁ
順位と時間差が出るから 写メ撮って送ってくんない?」

「あっ そ そうか わかった とにかく おつかれさん・・・・・・」

「じゃ頼むね」

あれっ!? それだけ?

あのぉ 今まで・・・とか  お世話に・・・・とか

感動するような言葉は   な い の か な ・ ・ ・

現実はそんなもんかww

その後は、この写メを
中継の度にひたすら撮って 息子に送りました(^^ゞ
















やれやれ
レースの度に ヒヤヒヤ ドキドキ の連続だった
俺たちの肩の荷も これでやっと降りたか

長いようで短いような10年間だった

おっかちゃんと 顔を見合わせ
ニコって 

「終わったね お互いご苦労さま」



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